やって来ました!
夢の国です!
…え?どこに来たのかって?
嫌ですね。夢の国と言えば、千葉にあるネズミが王様をしているあの国に決まっているじゃありませんか。
もちろん、ジョットと二人で、です。
久々にオフが被ったので、どこかに行こうかと彼に聞いたところ、
彼はここ!と、以前スタッフからお土産でもらった焼き菓子の缶を高らかに掲げたのです。
どうやら彼は一度もここに来た事がなかったそうです。
とはいえ僕も高校の遠足以来ですが。
入口のゲートを抜けて、ワールドバザールと呼ばれるショップ類が集まるエリアを抜けると、
目の前には中央にそびえ立つシンデレラ城と、一面に広がるメルヘンの世界。
歓声を上げたジョットは一目散に路面に出ているワゴンショップへ。
…気付いていましたよ、ええ。
入口を抜けてすぐ、僕達と同じようにパークを訪れる人々が様々なキャラクターの耳を頭に付けていた事に。
そして何気ない風を装いながらもそれをジョットが目で追いかけていた事にも!
しかし、露店でキャラクターグッズを扱うのは面白いですね。
「骸はどれにする?」
「え?僕も付けるんですか?」
「当たり前だろ?耳がないと夢の国の住人になれないぞ!」
なれなくていいのですが。
俺はこれ!と、彼が選んだのはかの大ヒット映画をイメージして作られたらしい海賊ハットに某ネズミの耳がくっついた物。
大きめの帽子は彼のやたらと目立つ金の髪を覆い隠してくれますし、いいかもしれないですね。
会計を済ませたジョットは早速帽子を被り、似合う?と斜めに構えてポーズを作る。
すみません、前言撤回します。目立つ目立たないとかどうでもいいですね。
似合いますよ!!物凄く可愛いです!!
「骸のも俺が選んであげるね」
思わずガッツポーズをして彼の可愛さを噛み締める僕には敢えて突っ込まず、ジョットはマイペースに再びワゴンを物色。
結局彼が選んでくれた、ヘアピン型の青い宇宙人の耳を付ける事になりました。
パタパタ。パタパタ。
これ、歩く度に揺れるのですが…。
「あはは!骸、可愛い〜!」
可愛くても仕方ないのですが、そう言って笑う貴方こそ最高に可愛いので良しとしましょう。
さて、少し事前に予習してきました。
人気のアトラクションは1〜2時間待ちが普通らしいので、うまくファストパスシステムを活用しなくてはならないそうです。
特に絶叫系は、ジョットは絶対好きそうですので、順当にファストパスをおさえていきましょう。
スペースマウンテン、スプラッシュマウンテン、ビッグサンダーマウンテンの3大マウンテンの制覇が目標です!
それらを廻る間に目についた面白そうなアトラクションにも乗れば完璧ですね。
どこから行きますか?とジョットに伺おうとしたその瞬間、
「あ!ポップコーン食べたい!」
いきなり僕の手を引いて走り出すジョット。
一目も多いですし、手を繋ぐのは……と言いかけて止めました。
夢の国なんだから、少しくらい許されるでしょう。
ジョットの手を握り返して、僕も叫ぶ。
「待って下さい!僕はポップコーンはチョコ味がいいんです!」
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