ロードオブザリング

携帯ストラップをもらいました。
100人アンケートでもらえるアレです。

「今日朝まで飲んでそのままここにやって来た人」

見事一人だけでしたね。思い付かなくて昨日の僕の状態を言っただけなのですが。

先週ジョットはこれで該当者0人をたたき出していました。
しかし、あれは質問の内容が悪過ぎます。

「これまでの人生の中で10回以上プロポーズされた事がある人ー」

…無理がありますよ…。
帰ってきてから、5回以上にしておけば良かった、と反省していましたが、5回でも厳しかったと思いますよ?一般的に考えて下さい。
けれど。ああ…彼に常識を求めるのは酷な話でしょうね。

きっと彼は実際に10回以上プロポーズをされてきているのでしょう。
それも、相手は男女問わず。

白状します。お恥ずかしい話ながら、その内の一回は僕です。

あれはクリスマス・イヴの夜。都内のホテルの最上階スイートにて。
人目を気にしなくてすむよう、夕食のフルコースを部屋に運ばせ、極上のシャンパンで聖なる夜を祝った後、
窓の外に広がる宝石箱をひっくり返したような大都会の煌めく夜景に後押しされて、僕はお決まりの台詞を口にしました。

「僕と結婚して下さい」
同時に、夜空の星を取って来てはめ込んだように輝くダイヤモンドをあしらったエンゲージリングを渡す事も忘れずに。

ジョットは笑いました。笑って笑って、涙まで流して爆笑しました。何だか彼にはずっと笑われてばかりいるような気がします。

そして、肝心の返事は、

「いいよ。いつかね」

…はぐらかされましたね。

でも、いいのです。本当の目的は指輪をプレゼントする事にあったのですよ。
だからこそ彼が欲しがっていた、彼の好きなブランドのリングにしたのですから。
たまの休日、彼の左手薬指にその指輪が光っているのを見ると、思わず顔がほころんでしまう事に彼はきっと気付いているでしょうね。
さて、このストラップもジョットは欲しがっていましたね。帰ったら早速貢ぐとしましょう。

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